開催日時:2015年9月20日(日)14:00-16:00
場所:神戸国際会議場他
企 画 者:髙橋紀子(福島県立医科大学)
司 会 者:岡村達也(文教大学)
話題提供者:野島一彦(跡見学園女子大学)、下田節夫(神奈川大学)、
髙橋紀子(福島県立医科大学)
指定討論者:楠本和彦(南山大学)
わが国では1969年からエンカウンター・グループの実践が行われているが、オーガナイザーの役割や機能については、いくつかの論文はあるものの、これまで正面からあまり論じられてきていない。そこで本シンポジウムでは、エンカウンター・グループ・ワークショップにおけるオーガナイザーの位置づけ、オーガナイザーの役割、オーガナイザーにとって大事なことなどについて語り合いたい。
まず、エンカウンター・グループ・ワークショップ経験豊富な野島、下田,高橋がそれぞれの実践を踏まえてオーガナイザーの役割について語る。次に、指定討論者からそれぞれについてコメントいただく。その後、フロアーを交えて全員でこのテーマについて語り合う。
話題提供
野島一彦(跡見学園女子大学):野島EG構成論から
野島(1982)のエンカウンター・グループ構成論では、スタッフの種類は、①オーガナイザー、②事務局、③ファシリテーター、④リサーチ・マネージャーとされている。その役割は、ワークショップ前・期間中・後の時点でいろいろやることがある。大事なことは、「ワークショップに来ている人が安心・安定してその場におれるように下支えすること」であると考える。
下田節夫(神奈川大学):下田EG構造論から
オーガナイザーの意味については、知っていたつもりでしたが、その任にありながら役目を果たせないという経験を、2回、立て続けにしてしまいました。その役目とは、ファシリテーターとメンバーが安心してグループに臨めるように、気を配り、支えることだと考えます。そこで、改めてその意味、注意点などについて考えてみたいと思います。
髙橋紀子(福島県立医科大学):髙橋EG実践論から
グループはメンバーとともに作られるものである。とはいえ、開催時期や場所決めからグループ作りははじまってもいる。グループの枠を作りそれを保持するプロセスで大事にされる安定や安心感は、エンカウンター・グループの場合、ファシリテーターの主観や価値観に左右されるところも大きい。客観性を持ちつつグループを支える枠としてのオーガナイザーの役割について考えてみたい。
指定討論:Tグループの立場から
楠本和彦(南山大学)
受付番号:1090